天草、その中でもわたしの生まれ育った深海町の方言について書きます。 友だちを意味するいくつかの言葉です。
天草の方言辞典で掲載している中で、「友だち」を表す言葉が多いのに気づきました。
「てや」、「どし」、「ほびゃ」、「ちんぐ」の4つです。
違う表現が存在するのだから、意味とかニュアンスが違うのだろうと想像するのですが、長く深海を離れてしまったわたしとしては、正直申し上げてよくわかりません。
それでも、わたしのとぼしい記憶をたどって、なんとか無理やり区別する説明をしてみます。
1.てや
実は、この言葉は使ったことがありません。知りませんでした。
つい先日、同級生から教えてもらいました。
用例「てやくんでどけいくと?」
意味「友だちとつるんで、どこに行くの?」
だそうです。
2.どし
仲のいい友だち、って感じでしょうかね。
「友だち」の一番ポピュラーな表現と言えると思います。
3.ほびゃ
小さい頃から仲良くしている友だち。
用例「わりゃ、舟津ん娘とほびゃじゃったろもん」
意味「お前は、舟津(深海のエリアの名前です)の娘と小さい頃から仲良くしてた友だちだったろう」
4.ちんぐ
韓国語にもちんぐ(=友だち)という言葉があるそうです。
いつも一緒、いつもつるんでいる友だち。
用例「あっどみゃ、ちんぐやんね。いっでんつるんどる」
意味「あいつらは友だちやね。いつでもつるんでる」
わたしなりの解釈で説明してみましたが、同級生のみんな、あるいは先輩方、いかがでしょうか。
補足やご意見などありましたら、お聞かせください。
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