熊本県天草地方の言葉を紹介すっぞ(紹介しますよ)

天草の言葉(方言)やら、風やら海やらを語り合いましょう。皆様からも天草の言葉の情報をお待ちしてます。

天草の言葉「あいうえお」 〜あ行はこちらに引越しました〜

天草弁索引

あ行は、以前のページからこちらに移しました。

 

 

言葉 意味 用例 補足
おり 俺、私

「おりは明日行くで」

(私は明日行く)

男性も女性も使います。

「おりは」はおりゃに変化したりします。

「あなた」はわりです。

高校の同級生の情報によると、新和町天草市)ではおり→おる、わり→わると変化することもあるとのこと。

えくろーとる 酔っ払っている

「わりゃ、相当えくろーとんね」

(お前は相当酔っ払ってるね)

「酔っ払う」をえくらう、と言います。 

あわれ、あんわれ あの人

「あわれは、誰きゃ?」

(あの人は誰?)

「哀れ」とは違います。 

いのなれば 悪くなれば

「こん機械のいのなれば、みかんはやむたい」

(この機械が悪くなったら、みかんの栽培はやめよう)

 
おど てっぺん、頂上 「あたまんおど」(頭のてっぺん) 同級生から教えてもらいました。
おびく さばく。小さい魚、たとえばきびなごやえたれ(カタクチイワシ)を指で開く。 「えたればおびくとは手間のかかるばい」(カタクチイワシをさばくのは手間がかかるものだ) カタクチイワシのことをえたれと呼びます。
あたごろ やんちゃ坊主

「高校時代はあたごろじゃった」

(高校時代はやんちゃ坊主だった)

 

「ヒロシは高校時代はあたしてさるきよった」

(ヒロシは悪さして、街なかを歩き回っていた)

同級生から教えてもらいました。だんだん! 高浜でも使うとの情報を寄せていただきました。

うゆる 植える

「苗ばうゆる」

(苗を植える)

これの自動詞バージョンが「うわっとる」ですな。
うわっとる 生えている

「草のうわっとる」

(草が生えてる)

自動詞です。多分「植える」が変化したものかと思います。これの他動詞バージョンが「うゆる」ですね。
おしゅんまっせん 食べ物がのどにつかえた時に、その人にかけてあげる言葉。   背中をとんとんたたいてあげること、ありますよね。ああいう事態が起きたとき、言葉をかけてあげる風習みたいなものがあります。
あよ、あよー 驚きの言葉

「あよー、まこてー」

(あらら、ほんとに)

感動詞って言うんでしたっけ。驚いたとき思わず出る言葉です。
いっくえた 壊れた

「いっくえて、しもたっさい」

(壊れてしまったんだよ)

文字での表現が難しいです。人によって「いっくえた」「いっくいえた」と聞こえたり発音したりするんじゃないでしょうか。

同級生、H君からの情報提供「うっくえぇた」とも言いますよ、とのこと。同じく、同級生のU君からは「うっくゎえた」とも言うとのこと。 情報、ありがとう。

いとまげ

終わり。

別れ。

 

実姉、同級生より教えてもらいました。

同級生Nの説明「何もかもなくなるとか、何もかも終わり、人がもうすぐ亡くなる寸前みたいな」とのことです。

私は使ったことがなかったです。

あえる、あゆる 汚れが落ちる

「ちった、あえたきゃ」(少しは(汚れが)落ちたか?)

「ちっともあえん」(少しも落ちない)

標準形は「あえる」か「あゆる」か、どちらかよくわかりません。
うったちばれする 華やかに着飾って晴れがましい様子

「あすこんあぼは体格の良かけん、紋付袴はうったちばれするなぁ。」

(あそこの息子さんは体格がいいから、紋付袴を着てる姿はかっこいいなぁ。)

Nさん、情報提供ありがとうございました!
うちあわん 関わらない  

「お前みたいなやつには関わりたくない」というニュアンスです。

「うちあわない」としゃべることはほぼ無くて、大体「うっちゃわん」(打ち合わない。お前みたいなやつとは関わらん)という感じです。

いっしょまっしょ、おん 一生、鬼

「わりゃ、いっしょまっしょおん」

(お前はこれから一生ずっと鬼だ)

私の記憶の限りでは、鬼ごっこの時の鬼役のことを指す言葉としてしか覚えとらんけど、「いっしょまっしょ」は鬼ごっこ以外でも“ずっと”という使い方がありますね。

「わりゃ、いっしょまっしょ、ほけおれ!」(お前は一生そこにいろ!)

あぐっちゃいで (口を)あんぐりする様子   Nさん、Facebookからの情報提供、ありがとうございます!
いげ 棘(とげ)    
おんぶくるる おぼれる

「おりがこまんか頃は、よー海におんぶくれよったよ」

(俺が小さい頃は、よく海におぼれてたよ)

共通語(標準語)で使われる「欲におぼれる」「金におぼれる」という場合に使われるのかどうかは、よくわかりません。
あったらしか もったいない

「まだ、ねまっとらんで、いしつんな。あったらしか」

(まだ腐ってないから捨てるな。もったいないぞ)

 
あろば またな。ほんなら。   「ほんなら」も天草弁やった。方言を方言で説明してどないすんねん。またな、と同様、さよならの時に使う「それなら」です。 さよならというより、また会いましょう、ですね。
おろいか 少し悪い

「わりが自転車はおろいかね?」

(お前の自転車はよくないね)

深海魚さんからの投稿です。だんだんなあ(ありがとう)。
いっだんが 一段と。より〜。

「ほっちの方が、いっだんがよか」

(そっちの方が、より良いよ)

せいこちゃん、教えてくれてありがとう。
いっちょん 全然。まったく。

「いっちょん、おもしろなか」

(全然面白くない) 

「ひとつも」ということでしょう。ひとつのことを「いっちょ」と言います。共通語「全然」と同じく、「いっちょん」の後には否定的な言葉が続きます。「全然おもしろくない」「全然早くない」等。

最近では「全然イケる」という表現も定着してますが、ね。

いしつる 捨てる

「ほがんきしゃんかもんは、いしてろ」

(そんなに汚いものは、捨ててしまえ)

「ひっつる」と同じ。
あんでさい そのとおり (主に同格、あるいは目下の人への相づち) Dさん、情報提供ありがとうございます。
うごっする おおごとになる

「ほりゃうごっすんねえ」

(それはおおごとになるぞ)

下の「うごっ」もご参照を。
いっちょく

 

置いておく。置き去りにする。

「嫁ごはどがんしたと?」

(嫁さんはどうしたんだい?」

「いっちぇっきた」

(連れて来なかったよ)

 
 
うごっ おおごと。大変なこと。

「そりゃうごっ」

(それはおおごとだ)

深海初のトライアスリートさん、情報提供ありがとうございました。
いばしか 気性が激しい

「こん子もいばしかねえ」

(この子も気性が激しいねえ)

 
あじもしぇしぇらもせん 少しの味もしない

「こん味噌汁は、あじもしぇしぇらもせんぞ」

(この味噌汁は全然味がしないぞ)

具志堅用高がテレビで言ってた記憶があります。(具志堅さんは沖縄出身。天草の言葉は沖縄の言葉に似ています)
いっでん いつでも

「あすこんもんは、いっでんきてくるんねえ」

(あそこの者はいつも来てくれるね)

「いつでも」→「いつでん」→「いっでん」と変化していったんでしょう。
うらがしんみゃ 裏返し

「わりゃ、シャツばうらがしんみゃに着てにゃおらんか」

(お前はシャツを裏返しに着てはいないかい?)

うちの家庭だけだったでしょうか、この言葉使うのは。

鬼池という地域では「けーしんみゃ」と言うんだそうです。

おめく 大声で叫ぶ

「おめーてさるく」

(大声でわめいて歩き回る) 

「わめく」は共通語(標準語)でも言いますが、その転か? それとも「おめく」が「わめく」に転じたのか?「わめく」は共通語(標準語)でも言いますが、その転か? それとも「おめく」が「わめく」に転じたのか?
おごる おこる(怒る)

「ほがん、おごらんちゃよかどもん」

(そんなに怒らなくてもいいだろう)

ごちそうする、ではありません。深海では、用例のように、「怒る」をにごらせて言っていたと記憶しています。
あり あれ

「ありゃなんじゃろかい」

(あれは何だろう)

古文の授業で習った「あり、をり、はべり、いまそかり」とは違います。
あくしゃうつ がっかりする。残念に思う。

「だりもきとらんで、あくしゃうったばい」

(誰も来てなくてがっかりきた)

この言葉はなかなか難しいです、標準語として訳すのは・・・。

方言ってそんなものですよね。

あよっこいしょ     共通語(標準語)に訳すのは困難 「よっこいしょ」に「あ」が付いたものではないんです。何と表現したらいいですかね・・・。誰か、適当な訳語をお願いしますm(_ _)m
いたっし 痛い! あいたっ! (誰かにぶたれたりして)「いたっし!」(痛い!)

痛いとき思わず叫んでしまう言葉。最後の「し」ははっきり発音するのではなく、軽く破裂音として発音する感じです。

九州北部では最後の「し」が「す」に なるらしい。「いたっす」

うっちょこし めんこ   「打ち起こし」の転か。
えたれ かたくちいわし   年に1回、海岸に大挙してやってくるのをつかまえる行事というかイベントがありました。
 おちょくる  バカにする 「ほがん、おちょくんな」(そんなにバカにするなよ) 「おうちゃく」(横着)が変化したものでしょうか。
えがっちょ (魚の)エイ   天草(少なくとも私の実家、深海)ではえがっちょを食べます。
えくらう  酔っぱらう

「もうえくろたっきゃあ、わりゃ」

(お前、もう酔っぱらっちゃったのか)

アルコールにも船酔いにも使います。

熊本市内、佐賀でも通じるらしいです。

いっぴゃ いっぱい。たくさん。

「いっぴゃもろてきた」

(たくさんもらってきた)

「いっぱい」の転でしょうね。「よんにゅ」も同じ意味です。
おどか ずるい

「ありゃ前からおどかった」

(あいつは以前からずるいやつだった)

「ずるい」とはちょっとニュアンスが違いますが、適当な訳語が思いつきませんでした。
おどもん いたずらっこ  「おどもんの顔ばしとんねえ」(いたずらっこの顔だねえ) 「おどか者」の略だろうと思われます。
あたする  適当な訳語が見つからず 「あたすんな」(そんなことをするな) 例えば、赤ちゃんが食べ物をおもちゃみたいに扱ったり、デパートの陳列台に並んでいるものを崩したり、そんな行儀の良くないことを制する場合等に使います。
あぼ、あぼじ 兄、兄貴 「あぼじも今年でいくらになったっきゃ」(兄貴も今年で何歳になったんだっけ?) 韓国語でも兄さんのことをあぼじというんだそうです。
おせらしか おとなっぽい  「こん子は、まこておせらしかねえ」(この子は、本当に大人っぽ いねえ) 訳語は「大人びている」の方がより合ってるでしょうか。
あがしこ あれだけ 「あがしこ、勉強せんば受からんて言うたろが!」(あれだけ勉強しないと、合格しないと言っただろ!) こそあど言葉の変化。「こがしこ」(これだけ)、「ほがしこ」(それだけ)などのバリエーションがあります。
あとぜき 扉を開けたあと、閉めること  

天草高校Facebookページ(非公式)より情報をいただきました。

Kさん、ありがとうございます。

おちゃっか 横着だ

「ほがんこっばして、わもおちゃっかねえ」

(そんなことして、お前も横着なやつだな)

「おうちゃく(横着)」が変化したものだと容易に想像がつきますね。
       

 

 

 

あ行の元のページはこちらです。

 

macdigi.hatenablog.com

 

 

 

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