「が」。
たった一文字ですが、いろんなバリエーションがあるので、書いてみました。
深海町(天草市深海町。下平、浅海を含む)以外でも使うかもしれません。だとすると、天草弁と言うのが適切なのかもしれません。
●「の」=「が」
「私の家」を深海弁では
おりがえ
と言います。分解すると、
深海弁 | おり | が | え |
標準語(共通語) | 私 | の | 家 |
こんな具合です。
英語だと
house of me
だとして、「が」は of ですね。
例文
おりがえにけー
訳:俺の家に来いよ
です。
ですが、普段は、普通は、ここまで丁寧に言うことはありません。
例文
おげけー
訳:俺の家に来いよ
です。
「おりがえ」の [り] が略され、 [がえ] が [げ] に訛りました。
([がえ]が[げ]に変わるのを訛ると表現するのは正しくないかもしれません。)
同じように、あなたの家は、
わりがいえ→変化して→わがえ
てな感じ。
例文
わがえ行こかい
訳:お前の家に行こうか
です。
●「が」=「が」
「が」は全てにおいて「の」の意味か、というとそうでもありません。
普通に「が」の使い方もあります。
例文
おがする
訳:俺がやる
例文
わがせろ
訳:お前がやれ
という具合です。
言葉遊びをしてみると、
例文
おがえでおがすっで or おげでおがすっで
訳(どちらも):俺の家で俺がやるよ
てな言葉もありますね。