先日、親族でご飯食べてる時、振り込め詐欺(旧名:オレオレ詐欺)の話題になりました。
私の妻:「お母さん(まくでじの母。妻の義母です)はオレオレ詐欺にひっかかることないよね」 その場に居合わせたみんな:「そうだね」
なぜでしょうか。
天草の年寄りの事情
私の妻:「あなた(私、まくでじのこと)、お母さんに電話するときって、オレオレって言わないもんね。『まくでじやばって』だもんね」
そう、私が母(母以外も含む、同郷の人たち)に電話するときは「オレだけど」「オレオレ!」なんて言いません。だから、母は電話を受けた時、自分の息子かどうか、迷うことはない、というわけです。
あっ、このブログ記事を参考にして、天草の年寄りに方言を使って詐欺をはかろうとしてるやつ。それも難しいぞ。
「やばって」の抑揚がわかってないとダメ
「やばって」にはバリエーションがある(「やばってん」「やばってんさな」「じゃばってん」「じゃばってんが」・・・)
などなど、方言しか使わない田舎の年寄りに、息子だとわかってもらえるには高ーい壁があるのですよ。
薩摩の言葉の噂
その昔、薩摩藩(今の鹿児島)は倒幕のための運動について、自分たちの作戦とか考えが周囲にばれないように、言葉を難しくした(ゆくゆくはそれが方言になった)という説があります。 この説が正しいのかどうか諸説あるようですが、実際に薩摩の言葉が解読が難しいです。
天草は地理的なこともあるのか、その言葉が少しは聞き取れるので困ることはないのですが、それでもハードルは高い。 オレオレ詐欺も倒幕も、言葉の壁という影響力はある、と考えるのが妥当ですよね。