熊本県天草地方の言葉を紹介すっぞ(紹介しますよ)

天草の言葉(方言)やら、風やら海やらを語り合いましょう。皆様からも天草の言葉の情報をお待ちしてます。

天草の言葉 「はひふへほ」篇

天草弁索引

天草の言葉、「は」です。

 

 

 

言葉 意味 用例 補足
ぴしゃり ぴったり、そのとおり 「大きさのぴしゃりじゃったね」(大きさがピッタリだったね) 共通語(標準語)だとばっかり思い込んでましたが、通じないことがあったので載せました。
はがいか 歯がゆい 共通語(標準語)からちょっとだけ変化しただけで方言とは言えないかもしれませんけど、愛しい言葉なので掲載しました。
はねじご ツンと上向きのお尻 あん子は、はねじごやね(あの子のお尻はツンと上向きのお尻だね) 高校の同級生との飲み会で教えてもらいました。「じご」はお尻です。[さしすせそのページ](http://macdigi.hatenablog.com/entry/sashisuseso)もご覧ください。
ばちかぶる 罰があたる ほがんこっばせろば、ばちかぶっぞ(そんなことしたら、罰が当たるぞ) 方言とは言えないほど広いエリアで使われてる言葉だと思います。[goo辞書](https://dictionary.goo.ne.jp/leaf/dialect/3308/m0u/)には長崎弁と紹介されてます。
はっちょんがねうった びっくりする 「はっちょんがね」とはいったい何なんでしょう。深海の同級生たちだけではわからずじまい。誰か教えて!
鼻こず 鼻くそ
ぼんくら
ばか、アホ 「こん、ぼんくらは!」(このアホは!)
ひさしかぶり
久しぶり 深海弁を知らない人でも、意味が見当つく言葉ですね。深海以外の人は使いますか?
あきれる 同級生のSからもらった、「ば」シリーズ1。この「ば」は「ばっ」のように使います。
ばぁ
空気よめ 同級生のSからもらった、「ば」シリーズ2。
ばばばばば
びっくり 同級生のSからもらった、「ば」シリーズ3。「ば」シリーズは、もう深海でしかわからんやろ。抑揚とか使うタイミングとか、そんな要素でいかようにでも意味を持つって感じかな。
ほうて 這って 「ほうてしか歩けんごなったら、お前の世話になろて思とる」(這ってしか動けなくなったら、お前の世話になろうと考えてる) 用例の文章は、実家にいる私の母の口癖です。
ほげとる (穴が)あいている 「床がほげとったばな」(床に穴が開いてましたよ)
はよなー、はよのう おはよう
はりかく 腹を立てる 「ほがん、はりかくな」(そんなに腹を立てるな)
はわく ほうきで掃く
ひざんかっぷ ひざ、ひざがしら  「ひざんかっぷの、いたさー」(ひざが痛ーい)
ひゃる はいる 「はよ部屋にひゃれ」(早く部屋にはいれ)
ひゆ 労賃、日当 「ひゆも出しえんもん」(日当さえ出せない) 深海魚さんのHPでは「ひゆとり」も紹介されています。
ひょろ 食べ物、えさ 「にわとりにひょろどみゃやっとけ」(にわとりにえさでも与えておきなさい) 兵糧攻め」という言葉がありますが、兵糧が変化したものでしょうか。
べー うんこ、大便 「はよ、べーしてけ」(早くうんこしてこい)
ひっつる 捨てる  「もうねまったで、ひってんば」(もう腐ったから捨てなきゃ)  「いしつる 」と同じ。
ふんなら それじゃあ(また) 「ふんなら」(それじゃあまたね) 「ふ」と「ん」は区別して発音されず、実際はこの2文字を足して2で割ったような発音です。
ほがしこ それだけ
「どがしこ あっと?」(あとどれだけあるんだ?)
「もうほがしこ」(もうこれだけだよ)
ほびゃ ともだち 「どし 」「ちんぐ 」と酷似。これらの言葉に違いがあるんかなあ。
ほねんかいか もどかしい 骨がかゆい状態を表しているんでしょうね。粋な表現だなあ。
ひっちゃいかす 落とす 「ちゃいかす」も同義ですね。
ぴっしゃげる 平たくなる。押しつぶされる。 「ありゃ、ぴっしゃげてしもた」(あー、(押しつぶすか何かして)ひらぺったくなってしまった) 自動詞か他動詞か区別が難しいが、どちらでも使うんでしょうか。→他動詞「ぴっしゃぐ」を新たに加えました。「ひしゃげる」というのは割と一般的に(共通語として)使う言葉かな。
ぴっしゃぐ 平らにする、押しつぶす 「ほがん、ぴっしゃがんちゃよか」(そんなに押しつぶさなくてもいい) シルバーウィーク、実家で酒宴。その片付けでビールの空き缶をつぶしていたら、母から「(この町では)缶は押しつぶさないで回収する」という使い方の言葉として、左の話がありました。 “ぴっしゃぐ”は他動詞です。
はってく 行ってしまう。去っていく。 「あんわれは、はってかった」(あの人は行ってしまった)
ひらくち まむし まむしの頭は、他のヘビと違って平べったいので、「平たい口」から「ひらくち」となったという話を聞いたことがあります。 また「ひらくち」は「減らんくち(財布、仕事)」にもつながるので、“くちにあぶれない”、“お金に困らない”ということから、ひらくちの皮を財布に入れるというおまじないもあります。
びえん さしみ 天草んびえんが、いちばんうまか。(天草のさしみが一番美味いよ) 「びえん」は「ぶえん」(無塩)から変化したと言われてます。塩でしめなくてもいい、生の魚という意味のようですね。
 ほがん  それほどは〜 「ほがんはさむなかぞ」(そんなには寒くないぞ)。「ほがん言うな」(そんなに言うなよ。そんなに言うことないじゃないか) 「ほがん」は難しい。使われるシーンの違いで様々な意味、ニュアンスになります。
はんちゃ 大きい
ぼぼ セ●クス 下ネタの単語を記入すると、検索対象から外されるらしいので、一部伏せ字にしました。
べたんご 大便の容れ物 若い人はご存じないかもしれませんが、昔は大便・小便を肥料にしていました。広島に「正弁丹吾」という飲食店があります。最初にその店名を聞いた時「あれっ」と感じ、広島の人に、その意味や命名の由来などを聞いたら誰も知らない。そりゃそうです、超高級店だそうですから。(おじゃましたことないからわからない)たまたま、創業された方の本を読む機会に恵まれました。「人は毎日必ず小便をする。毎日、いつでもお店にお客様に来てほしい」という思いから店名を考えた、ということが書いてありました。