熊本県天草地方の言葉を紹介すっぞ(紹介しますよ)

天草の言葉(方言)やら、風やら海やらを語り合いましょう。皆様からも天草の言葉の情報をお待ちしてます。

エントリーしたぞ:はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」

 

 

天草エアラインの奇跡。赤字企業を5年連続の黒字にさせた変革力!

天草エアラインの奇跡。赤字企業を5年連続の黒字にさせた変革力!

 

 

 

わたしもキャンペーンに乗っかることにしました。

これにより、このブログがより多くの皆様に広がればなあ、との下心です。

 

 

1. はてなブログを始めたきっかけは何ですか?

はてなブログを始めたのは、これとは違うブログですが、いくつかの無料ブログサービスをごっそり体験してみようというのではじめました。

その中ではてなブログは、単純なブログ機能だけではなく、SNS的な機能を持っていたり、著名人やブロガーなどがやっているという認識でした。実際、コミュニケーションが活発なブログサービスという認識です。

 

とあるブログが数百記事あるのですが、そのうち、方言に関する記事が見つけづらいなあ、と思い、それらの記事を独立させるべくあらたにブログを探してましたが、以前の経験からはてなブログにしました。

 

 

2.ブログ名の由来を教えて!

そのまんまです。

わたしの生まれ育った熊本県天草地方の言葉を残したい、皆さんに紹介したいという思いで書き始めたブログですので、それをそのままタイトルにしました。

 

正確に言うと、わたしは深海弁(わたしが生まれた熊本県牛深市深海町。今は熊本県天草市深海町)の方言を残すつもりだったのですが、深海だけではもったいないこと、すぐ隣の町と全く意味が通じない言葉が存在し、それが知ることの面白みを増してくれるということから、取り上げる方言の範囲を広げ、天草全体にしました。

 

天草のことを詳しくご存じない方には、なぜ牛深市が天草なのか、わかりにくいかもしれませんが、一番誤解されるのは、天草が長崎県の一部だということ。それを払拭するためにも「熊本県天草地方・・・」というタイトルにしました。

 

 

3.自分のブログで一番オススメの記事

macdigi.hatenablog.com

 

想像していたより反応が大きかった、という意味で、上記の記事を挙げます。

 

4月、熊本と大分は大きな地震に見舞われました。

被災者の救助やサポートに、方言がハードルになっているという実態、そしてそれを乗り越えようと、福岡女学院大学「熊本支援方言プロジェクト」の仕事が貢献できている、という記事です。

 

わたしにとって方言とは、幼馴染との会話が楽しく、また勉強すると面白い、という対象でしたが、災害において、あるいはその他のいろいろな場面においてハードルにもなってしまう側面を、残念に思うとともに、それに正面から取り組まなければ、と感じ入りました。

 

4.はてなブログを書いていて良かったこと・気づいたこと

コミュニティーの広がりを感じました。

天草の同級生や、直接は存じ上げない人々、天草と似た言葉を持つ地域の方々。

そういった方々とのふれあいややりとりは楽しく、また方言についての面白さを増してくれる存在でもあります。

 

5.はてなブログに一言

絶対、ほんとに絶対、はてなブログをなくさないでください。

そのために、我々ユーザー(ブロガー)が魅力的な記事を出し続けることが大前提ではありますが、記事を発信し続けるためには一番のプラットフォームがはてなブログです。

これからもぜひ、よろしくお願いします。

 

 

天草の言葉 索引

天草の言葉、こちらからご確認ください。

 

 

あ行「あいうえお」 

 

か行「かきくけこ」

 

さ行「さしすせそ」

 

た行「たちつてと」

 

な行「なにぬねの」

 

は行「はひふへほ」

 

ま行「まみむめも」

 

や行「やゆよ」

 

ら行「らりるれろ」

今のところ、ら行の単語はありません。

 

わ行「わをん」

(でも、「を」と「ん」はありません。) 

 

 

 

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天草の言葉 〜まみむめも〜

天草の言葉、「まみむめも」です。

 

言葉 意味 用例 補足
みみご 耳くそ 「みみごん、たまった」(耳くそが溜まった)

 

みゃる お参りする 「はよ、みゃってこんか」(早くお参りに行ってこい)

「参る」が変化したものでしょう。

まっぽし ど真ん中 「まっぽし、当たったね」(ど真ん中にあたったね)

“ど真ん中”だけではなく、野球的に言えば“どストライク”だし、合コンだったら“まさに好みの相手”だし、状況に応じて使える言葉だと思います。

まこて 本当に 「まこてさむかねえ」(本当に寒いねえ)  
まんじゅ 女性の性器   九州で女性の性器を表す言葉として「ぼぼ」が有名。
まちっと もうちょっと 「まちっとふとせろ」(もうちょっと大きくしろ)  
まっと もっと 「まっとはよけー」(もっと早く来い)  
みぞか かわいい 「みぞかねえ」(かわいいね) 同じ熊本県の人吉地方(ウッチャンナンチャン内村光良の出身地)では「もぞか」と言うらしいです。
みぞげ かわいそう   「みぞか」と「みぞげ」、似てますね。「可愛い」は、昔は「かわいそう」と同じだったとのことです。
みげらしか かわいそう
「どもこもみげらしゅして、見ておられんばい」(とてもかわいそうで、見ていられない)
 
       

 

 

暮らすように過ごす「天草」(モコス・ムックシリーズ)

暮らすように過ごす「天草」(モコス・ムックシリーズ)

 

 

方言を標準語に訳す行為というのは、やってはいけないことなんじゃないか

伯父「わりゃ、こっちさん、家のなおったっちゅね?」

私「じゃっとさな、福岡にな」

 

先日の連休に帰省したときに、伯父と交わした会話です。

この場合の「なおる」をどう標準語に訳すか、いろいろと思うことがありました。

 

 

この会話を訳すと、こんな感じになります。

 

伯父「お前は、こっちに引っ越したんだってね?」

私「そうなんです、福岡にね」

 

 

 

訳してみる

 

 

ここで触れたいのは「なおる」という言葉。

これをどう訳すか、この方言をご存知のない方にどのように説明したらいいか。

 

冒頭に挙げた会話においての意味としては、

なおる = 元に戻る、引っ越す

 

でいいと思います。が、使う場面で変わるという要素もあります。

「はよ、こっちゃんなおれ

だと、

「早く、こっちに座り直しなさい」

という意味にもなります。元に戻る、という意味では同じだけど、座るという動作も表します。

 

いろいろな場面で使える汎用的な言葉と言えます。共通しているのは、なおる=元に戻る、というイメージでしょうか。

 

 

 

漢字でどう書くか、が微妙

 

 

ここでご紹介している言葉「なおる」は漢字にしづらい。

治る、でもないし、直る、とも違う。

居直る、の居を抜いた「直る」、ならまだニュアンスが近いかも。

 

 

漢字は難しい 漢字は難しい

 

 

 

 

 

 

 

 

大雑把に言えば、なおる、直る、治る=元に戻る、という共通点があるように思えます。

それでも、漢字で書いてしまうと、特定の意味、標準語に固定されてしまいます。漢字は素晴らしい存在ですが、一方で枠を作ってしまう存在でもありますね。

 

 

 

家に戻るのをなおると表現するということは

 

 

私は、10年勤務した広島から、この春に転勤で福岡の自宅に戻りました。

そのことを、伯父はなおった、と表現したわけですが、「福岡に戻ったんだね」と言われるのと「なおったんだね」と言われるのには少なからず差を感じます。

なおった」は、本来お前は福岡にいるべきところ単身赴任でいなかった、それが、本来いるべき福岡に戻ってきた、という意味合いが含まれます。

さらには、“お前は長男なんだから、親を面倒見るべき家にいなくてはならない。その家に戻ってきた”というニュアンスまで感じるのです。

 

ここまでのニュアンスを感じるのは私だけかもしれません。もうこれは、言葉というより、私の伯父との関係、親戚との付き合いの歴史から生まれる、私だけの解釈かもしれません。

 

が、それは置いておいても、なおる=元の家に戻る、には、単に言葉だけでなく、その背景に「長男は家に戻る」「長男が親の面倒をみる」という、九州、いや日本の慣習がバックにあると感じるのです。

そこからして、なおるを家に戻ると訳すのは、言葉としてはわかるけど、そこには文化、慣習が含まれてのこと。

 

つまりは、言葉はその地域の文化や慣習とともに歴史を刻んでいるものだから、他の地域、他の国の言葉に訳すということに無理があるのではないか、ということを言いたかったんです。

ちょっと大げさな話でしたかね。

 

そんなつまんないことを考えていた日の朝の新聞に、この本の広告が出てました。

中身はまだ読んでないですが「ほら、やっぱり」と思ったのは言うまでもない。

翻訳できない世界のことば

翻訳できない世界のことば

人が死んだあと、ブログはどうなるのか・・・考えこむ

人が死んだあと、ブログやSNSのアカウントなどはどうなるのか。

どうすればいいのか。

 

 

 

http://forbesjapan.com/articles/detail/4210

 

 

後始末をどうしたいのかは、そのアカウントの持ち主によって違うだろうし、その手続もブログやらFacebookやらTwitterやら、それぞれのサービスを運営する企業ごとにいろいろのようです。また、

当然ちゃ当然だけど、めんどくさく、また難しい問題でもあります。

このたび、死後のアカウントをどうするのか、を考えなおす機会がありました。

 

 

 

1.ある方がお亡くなりになりました

 

私が生まれた街にお住まいの、ある人物(Aさんとしておきます)の訃報を知りました。

そのAさんに私が接することになったのは、ネットがきっかけでした。

その街の方言を残そうと私が動き始めた時、同じように方言を記録をされている人物の存在を知りました。その存在がAさんです。

 

その、Aさんの記録はこちらです。(こちらのサイトの「深海の方言辞書」をクリックください。)

http://www.shinkaigyo.jp

 

 

私が残そうと考えていた方言のデータベースは、私(昭和40年代生まれ)が使っている、あるいは覚えているものを基本とするものでしたが、上のサイト「深海魚」の情報は膨大で詳しく、しかも現役時代は教職をされていたAさん(80代)のこと、分析もなされていて、すごい。私のデータが恥ずかしいと感じたのでした。

それでも、Aさんはアドバイスをしてくださったり、深海魚サイトのBBSにて知り合った方々と交流することで、私のあやふやだった方言の情報がまともになり、ネットに出してもいいかな、と思うようになりました。

 

 

このサイトでは、その後、街(深海町と言います。Aさんのニックネーム「深海魚」さんの名前も、この町の名前からとられているはずです。)の言葉だけではなく、天草全体まで範囲を広げることにし、Facebookの手も借りて、方言辞書をまとめることを継続しているところです。

 

 

 

2.深海魚サイトはどうなるのか

 

このたび、深海魚さんの訃報に接しました。

私にとって大切な存在で、残念極まりありません。

 

そして心配したのが、深海魚サイトです。

 

このサイトにはBBS(掲示板)がありますが、バイ●グラなどのスパムな広告のコメントが記入されています。そのうち、たくさんのスパム広告で埋め尽くされないだろうか、誰がこれを管理するのだろうか等々、心配になりました。

有用な方言のデータ、BBSでの交流。これらは大事にしたいと思いましたが、どうなるのやら。

 

その後、BBSを管理されている方がおられることがわかり、ホット一息。

その方によると、以前は数百にのぼる、不要な書き込みがあったらしく、画像認証を入れて減らしたそうな。今後もメンテナンスするし、交流を続けましょう、とその管理人さんは返信してくださいました。

 

 

 

3.Facebookの亡くなった「友だち」に誕生日お祝いメッセージ

 

別の話。

とあるFacebookの友だち(B子さんとしておきます)が、若くして亡くなりました。

とある会で知り合って、意気投合しまして、これからの交流が楽しみと思っていた矢先のことでした。

その友だちに親しい人たちが、故人の遺志を尊重し、そのままアカウントは残そうということになりました。

 

それからしばらくたって、その亡くなった友だちの誕生日が到来。

 

「B子さん、そちらはどうですか。私がそちらに行くのは20年後くらいかな」

 

「そちら」というのは、亡くなった人が行く「あの世」のことです。このように、亡くなった友だちに向けたとわかるメッセージがある一方、存命だと認識しているであろう誕生日お祝いメッセージも多数並んでます。

 

“亡くなっても、今私たちとここに一緒にいるつもりでのメッセージ”

 

と考えられなくもないのですが、いくらひいき目に見てもそうとは思えないほど、無機質な、テンプレでも使ったと思しきメッセージもあります。

あなたたちはどこまで彼女の「友だち」だったんよ?とツッコミを入れたくなる、乾燥したつながりじゃないですか。

 

 

 

4.最後に

 

んー、SNSのアカウントは、死んじゃったらどうするのがいいのだろう。

答えは1つじゃないと思う。アカウントの持ち主本人それぞれだろうし、その人をかこむ人たちの思いもあるだろう。けれども、いろいろ考えさせられる訃報でした。