熊本県天草地方の言葉を紹介すっぞ(紹介しますよ)

天草の言葉(方言)やら、風やら海やらを語り合いましょう。皆様からも天草の言葉の情報をお待ちしてます。(ただいま他のブログからの引越中のため、レイアウトが崩れていたりします。)

方言「だんだん」はありがとうの意味

下の写真、ある居酒屋の箸袋です。

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「ありがとう」という言葉を、いくつかの都道府県の方言で表したものです。
私の故郷、熊本では「だんだん」が紹介されています。

 

驚きでした。

というのも、確かに私の実家周辺の町では、だんだんを使ってますが、使われているエリアは非常に狭いのです。(同じ市内なのに、隣の町では使わない、というほどです。)

 

しかも、県庁所在地から遠く離れた島です。

そこの方言が、熊本を代表する方言として紹介されていたのが、驚きでしたし、うれしいものです。

 

また、山陰で使われているのは知ってましたが、愛媛とか大分でも使われていたんですね。

 

 

05 地球の歩き方JAPAN 島旅 天草 (地球の歩き方JAPAN島旅)

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天草の言葉 「なにぬねの」篇

天草の言葉、な行です。

 

 

 

言葉 意味 用例 補足
にき 周辺、そのあたり 「ホタルはどこにおっと?」(ホタルはどこにいるの?)「ひろしが田んにき」(ひろしの田のあたり)
なめる (魚を)食べる 「がらかぶば、なめんみろ」(がらかぶを食べてみろ) 天草の人間は魚を「なめる」ように食べます。
なおる 元に戻る。 「わりゃ、家んなおったっちゅね?」(お前は、引っ越してこっちに戻ってきたんだってね?) この言葉を訳すにあたり感じたことを、別の記事に書きました。
なんさま とにかく。とても。 「なんさま、きれかったばな」(とにかく、きれいだったよ) 「どもこも」とも同義ですね。高校同級生のHくんのFacebookの投稿からいただきました。だんだん(ありがとう)。
ののこ 袢纏 伯母さんから作ってもらったのを何年も着続けました。
ねんかかる 寄りかかる 「ほがん、ねんかかんな」(そんなに寄りかかってくるなよ) 言葉の響きがいいですね。
にくじ 憎らしいこと(憎事) 「あんひとはいつでんにくじしよんねえ」(あの人はいつもいじわるしてるねえ) 深海魚さん、アドバイスありがとうございました。
にしかむ、にしがむ しかめっ面をする 「ほがん、にしかむな」(そんなにしかめっ面するな)
ぬすけとる ぼんやりしている。うっかりしている。どこか、抜けている。 「あすこん長男は、ほんてぬすけとんねえ」(あそこのうちの長男は、ほんとにボケかましよる) すいません、訳文に関西弁がはいりました。「ボケかます」「歯車がちょっと外れてる」とか「ぼんやりしてる」「なまけてる」などなど、たくさんのニュアンスがあります。 「ぬすけはちたくれ」という言葉、表現がうっすら記憶に残ってます。「ぬすけ」の強調をする言葉だと記憶してますが、間違ってないですか? 深海以外の地域ではどうですか?
ねまる (食べ物が)腐る 「こんキャベツはもうねまっとんねえ」(このキャベツはもう腐っちゃったね) 人のことにも使うことがあります。疲れ果てた人に向かって「ほがんはよからねまんなあ」(そんなに早くから疲れるな) ※サッカー選手、ネイマールとは無関係です(笑)
ぬっか 暑い、ぬくい 「ぬっかよう」(暑いなあ) 「ぬくい」の変化でしょうね。
ぬかる 足がぬかるみに埋まっていく 「足のぬかったばい」(足が埋まったよ) 「ぬかるみ」と同じ語源なんでしょうか。
なして なぜ 「なして、わりゃ、あがんこっばしたっか?」(なぜ、お前は、あんなことをしたんだ?) 「なし」と略すこともあります。
のさる 運がよい 天草高校の同級生たちが提供してくれました。情報提供、だんだん!
のさん どうしようもない 「わりゃ、のさんねえ」(お前はどうしようもないねえ) 「のさる」の否定形?
ねっぱる 盗む 天草市新和町出身の高校の同級生がいつも使っていた言葉です。
なすんば 歯が無い状態のこと 「やっぱ、小学生はなすんばの多かね」(やっぱり、小学生は、歯が無い(乳歯が抜けた)子が多かね) 先日、小学生の運動会を観戦していて、思い出しました。
ぬた 酢味噌 ねぎ、おばいけ(くじらの白身)などに使いますね。方言だと思ってましたが、ウィキペディアに普通に掲載されていたのを見ると、方言とはいえないのかも。
なんば 何を 「なんばすっとか!」(何をしてるんだ! と怒っている様子です) Facebookページからコメントいただきました。ありがとうございました。

 

 

天草の言葉 「さしすせそ」篇

天草の言葉、「さしすせそ」です。

 

言葉 意味 用例 補足
すわれ アリ 「すわれに噛まれた」(アリに噛まれた)

いとこから「すわれって呼んどったよね」と問われ思い出したんですけど、他に使ってた方いらっしゃいます。

しー 「来とられんしーに電話したばってん、残念がっとらった」(来てなかった人に電話したけど、残念がっておられた)

ひろたん、情報提供だんだん! 「しー」を単独で使うことはないですね。なんとかな人、という時に「・・・しー」と使いますね。 これ、深海町以外の天草で使いますか。

最近、アン・シネという韓国の美女ゴルファーが話題ですね。「あん“しー”ねえ」=「あの人ねえ」となりますね。

せからしか うるさい、邪魔くさい 「せからしか! まっと音ばこもうせろ」(うるさい! 音を小さくしろ) 「わずらわしい、うざい」的な意味もあります。「しぇからしか」とも発音しますね。
さかんばち 皿(大きな皿) 「刺し身んさかんばちば持ってけえ」(刺し身の皿をもってこい) ばちは「鉢」でしょうか。
そぎゃん そのとおり、そういうふうに 「そぎゃん言わった」(そう言ってた、そんなふうに言ってた) そぎゃん=ほがん。「ほがん言わった」もおんなじ意味になりますね。同じように「そがん」「ほぎゃん」も。「そげな」となると、少々都会の言葉(九州本土の熊本の言葉)に近くなるような印象を管理人は抱いてますが、みなさんはどんなでしょうか。
さる なさる(「する」の丁寧語、尊敬語) 「佐藤先生がさるちゅ」(佐藤先生がしてくださるんだってよ) 「さる」の否定は「されん」になります。が「されん」は別の使い方もします。「やってらんないよ」的なニュアンスになります。
しげっとる 散らかっている 「えらい、しげっとる」(随分と散らかってる)  
しのべる 片付ける 「はよ、しのべろ」(早く片付けろ)  
〜さん、〜さにゃ 〜へ(行く) 「山田さんはどけ行かったと?」(山田さんはどこに行かれたの?) 「熊本さん、行かった」(熊本に行かれた) 「熊本さにゃ」(熊本へ)という変化も使います。
しこる、しこぶる かっこつける 「ほがん、しこんな」(そんなにかっこつけるな) 「シコる」と間違わないように(*^^*)
さしより とりあえず 「さしより、ビール」(とりあえず、ビール) 「とりあえずビール」というビールを商品化すれば、日本で圧倒的にナンバーワンのシェアになる、と言われたことがありますが、どこかの会社が登録商標を持ってると聞いたことがあります。方言と関係ないけど。
しゃー おかず 「しゃーん、少なかねぇ」(おかずが少ないね) Kさん、情報提供ありがとうございました。
じゃじゃ 「じゃじゃば、はよ入れろ」(橙を早く入れろ)  
しゅうわい 〜しよう ラグビーしゅうわい」(ラグビーをしようぜ) 収賄」ではありません。念のため。
さるく 歩きまわる 「おめーて、さるく」(大声で叫びながら歩き回る) さだまさしが長崎の成人式のコンサートでこの方言を披露して爆笑でした。
じこもん 利口者、かしこい人物。 「わりゃほんて、じこもんじゃんねえ」(お前はほんとに、かしこいねえ) 「りこうもの」が「じこもん」に変化?
~しまい ~しなければならない。 「こん部屋も掃除ばしまい?」(この部屋も掃除をしないといけないの?」「おう、はよしまいさい」(そう、早くしなくちゃいけない)  主に疑問文として使うことが多かったと記憶してます。「しまいきゃ?」(しなければいけないのか?)といったバリエーションもあります。 ぷりぷりさん、ありがとうございました。   「深海は食べる所なんもなかで、いやでも作りまい」深海町は田舎で、外食するお店がありません。なので、『なにがあろうと食事は作らないといけない』ことを“いやでも作りまい”と表現した言葉。これはわたしの同級生♀の言葉です。そうやんね、N。
しゃこる かっこつける 「ほがんしゃこんな」(そんなにかっこつけるな) 「しこる」「ちゃこる」とも言っていたと記憶しています。
しゅーがる したい 「テニスしゅーがる」(テニスしたい) 同じく、したいという意味を表すのに「すーごたる」という言葉が天草にある。どちらかといえばこの「すーごたる」の方がメジャーであるように思う。思うに、しゅーがるはすーごたるの進化系ではないかと思うのだが。
じゅぐっしょ 果物が熟れきった様子。またはその果物。 「じゅぐっしょんほうがうまかねえ」(熟れきった方がおいしいね) 僕の記憶では柿の熟れきったものにしか使っていなかったのですが、果物一般に使う表現なんでしょうか。どなたか教えてください。
スココタ カワハギ。 「スココタは口のこまんかねえ」(カワハギは口が小さいねえ) スココベ、スッコベーという地域もあるらしいですね。(YURIちゃん、ありがとう!)
ずんだるる だらしなくなる 「ほがん、ずんだるんな」(そんなにだらしなくなるな) 共通語(標準語)に訳すのは難しいですね。最もわかりやすい例とすれば、最近の男子高校生のゆるんだズボンのはき方ですね。 「ずんだれた」=「だらしない」
せしかう 手伝う。加勢をする。 「今度帰省すっとさな(今度帰省するんですよ) 「ばー、ふんなら嫁ごはせしかうとに、きつかろわいね」(わー、だったら嫁さんは手伝うのに忙しいね) 深海魚さん、ありがとうございます。
せっけじょ 説教場 「お父さんは?」(お父さんは?) 「せっけじょにいたとらる」(説教場に行っておられる) これは天草の言葉とは言えないかもしれませんが、「せっきょうじょう」と「せっけじょ」では発音がかなり違うので、懐かしさも含めて載せました。
ずんばり めいっぱい 「バケツに水ばずんばり汲んどけ」(バケツに水をめいっぱい汲んでおきなさい) 深海初のトライアスリートさん、ありがとうございました。
せんばん ~しなければならない 「こりばせんばんと?」(これをしなくてはいけないの?)「おう、せんばんとさい」(そう、しなくてはいけないんだ) 「せんばんときゃ」(しなければいけないのか?)、「せんばつまらん」(しなければならない)といったバリエーションもご紹介します。 Dさん、ぷりぷりさん、ありがとうございました。
じご おしり じごんすのかゆかっさい」(お尻の穴がかゆいんだよ) 「じご」の「す」。ということは、「す」とは穴を意味するのか。
じゃる そうである。~である。 「女は女らしゅうせんばつまらんとさい」(女性は女性らしくなければだめなんだよ)「じゃーる!」(そうだ!) もちろんナショナルフラッグシップの日本航空のことではない。「じゃる」には活用形がたくさんある。「じゃいねえ」(そうだねえ)、「じゃっとさい」(そうなんだよ)、「じゃっとばえ」(そうなんだってよ)、「じゃっとさな」(そうなんですよ)等など。それぞれニュアンスの違いに注目(完全にリストアップ・表現できているわけではないが)。
かぶ (オシッコ、うんこを)漏らす。 「しかぶってしもた」(漏らしてしまった)  
せらる なさる。「する」の尊敬語。 「先生はわっかころどもこも勉強せらったっちゅ」(先生は若い頃とても勉強なさったらしい)  
ぜしたい 絶対 「ぜしたいわするんなぞ」(絶対忘れるなよ) 「ぜしと」も使われる。
しーか すっぱい 「しーかみかん」(すっぱいみかん)  
しょて 昔。以前。   父から教えてもらいました。大人たちが話していたのをかすかに記憶している程度です。
じゅっかり 水たまり   「じゅったんぼー」とも。
さばく 髪を梳(と)く 「髪の毛ば、さばかんばー」(髪の毛をとかなきゃ)  
じゅる 吸い上げる   んー、共通語(標準語)に訳すのは難しいです。焼き魚とか、魚の煮付けを食べる時、身のついた骨を口に入れ、じゅうじゅう吸って食べることないですか。それが「じゅる」です。魚に限らず、同じような食べ方をすることを「じゅる」と表現します。 「しゅーる」と言う地域もあります。
しとらす 〜していらっしゃる 「小渕大臣は、まだ大臣ばしとらす」(小渕大臣は、まだ大臣の仕事をしていらっしゃる) シトラス」(柑橘類)ではありません。(* ̄∇ ̄*)エヘヘ 「しよらす」も同じ使い方をします。
しょんべんたんご 小便、大便などの入れ物。トイレ。   広島に「正弁丹吾」という飲食店があります。創業された方の本を読んだら、「人は毎日必ず小便をする。毎日、いつでもお店にお客様に来てほしい」という思いから店名を考えた、ということが書いてありました。名前の割には超高級店だそうです。
そがしこ それだけ   こそあど言葉です。「そがしこ」の他に「こがしこ」「あがしこ」「どがしこ」。
しーきる、しきる (何々することが)できる 「しーきるしこ、すっで」(できるだけやるよ) 「しーきる」は「しきる」とも言います。「きる」は、他の動詞とくっつきます。「自転車に乗りきった」(自転車に乗ることができた)というふうに。
       

 

 

吉本隆明 『言語にとって美とはなにか』の読み方

吉本隆明 『言語にとって美とはなにか』の読み方

 

 

天草弁の考察:いくつもある「友だち」をあらわす方言

天草、その中でもわたしの生まれ育った深海町の方言について書きます。 友だちを意味するいくつかの言葉です。

 

ほびゃ

 

 

 

 

 

 

 

天草の方言辞典で掲載している中で、「友だち」を表す言葉が多いのに気づきました。

 

「てや」、「どし」、「ほびゃ」、「ちんぐ」の4つです。

 

違う表現が存在するのだから、意味とかニュアンスが違うのだろうと想像するのですが、長く深海を離れてしまったわたしとしては、正直申し上げてよくわかりません。

それでも、わたしのとぼしい記憶をたどって、なんとか無理やり区別する説明をしてみます。

 

 

1.てや

実は、この言葉は使ったことがありません。知りませんでした。

つい先日、同級生から教えてもらいました。

用例「てやくんでどけいくと?」

意味「友だちとつるんで、どこに行くの?」

 

だそうです。

 

 

2.どし

仲のいい友だち、って感じでしょうかね。

「友だち」の一番ポピュラーな表現と言えると思います。

 

 

3.ほびゃ

小さい頃から仲良くしている友だち。

用例「わりゃ、舟津ん娘とほびゃじゃったろもん」

意味「お前は、舟津(深海のエリアの名前です)の娘と小さい頃から仲良くしてた友だちだったろう」

 

 

4.ちんぐ

韓国語にもちんぐ(=友だち)という言葉があるそうです。

いつも一緒、いつもつるんでいる友だち。

 

用例「あっどみゃ、ちんぐやんね。いっでんつるんどる」

意味「あいつらは友だちやね。いつでもつるんでる」

 

 

 

わたしなりの解釈で説明してみましたが、同級生のみんな、あるいは先輩方、いかがでしょうか。

補足やご意見などありましたら、お聞かせください。

 

 

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天草の言葉 「あいうえお」篇

天草の言葉、「あいうえお」です。

 

 

言葉 意味 用例 補足
あたごろ やんちゃ坊主 「高校時代はあたごろじゃった」(高校時代はやんちゃ坊主だった) 「ヒロシは高校時代はあたしてさるきよった」ヒロシは悪さしてばっかりだったよな、こんなやつが「あたごろ」。同級生から教えてもらいました。だんだん! 高浜でも使うとの情報を寄せていただきました。
うゆる 植える 「苗ばうゆる」(苗を植える) 他動詞です。これの自動詞バージョンが「うわっとる」ですな。
うわっとる 生えている 「草のうわっとる」(草が生えてる) 自動詞です。多分「植える」が変化したものかと思います。これの他動詞バージョンが「うゆる」ですね。
おしゅんまっせん 食べ物がのどにつかえたときに、その人にかけてあげる言葉
あよ、あよー 驚きの言葉 「あよー、まこてー」(あらら、ほんとに) 感動詞って言うんでしたっけ。驚いたとき思わず出る言葉です。
いっくえた 壊れた 「いっくえて、しもたっさい」(壊れてしまったんだよ) 文字での表現が難しいです。人によって「いっくえた」「いっくいえた」と聞こえたり発音したりするんじゃないでしょうか。 同級生、H君からの情報提供「うっくえぇた」とも言いますよ、とのこと。同じく、同級生のU君からは「うっくゎえた」とも言うとのこと。 情報、ありがとう。
いとまげ 終わり。別れ。 実姉、同級生より教えてもらいました。同級生Nの説明「何もかもなくなるとか、何もかも終わり、人がもうすぐ亡くなる寸前みたいな」とのことです。私は使ったことがなかったです。
あえる、あゆる 汚れが落ちる 「ちった、あえたきゃ」(少しは(汚れが)落ちたか?)「ちっともあえん」(少しも落ちない) 標準形は「あえる」か「あゆる」か、どちらかよくわかりません。
うったちばれする 華やかに着飾って晴れがましい様子 「あすこんあぼは体格の良かけん、紋付袴はうったちばれするなぁ。」(あそこの息子さんは体格がいいから、紋付袴を着てる姿はかっこいいなぁ。) Nさん、情報提供ありがとうございました!
うちあわん かかわらない 「お前みたいなやつには関わりたくない」というニュアンスです。「うちあわない」としゃべることはなくて、大体「うっちゃわん」(打ち合わない。お前みたいなやつとは関わらん)という感じです。
いっしょまっしょ、おん 一生、鬼 「わりゃ、いっしょまっしょおん」(お前はこれから一生ずっと鬼だ) 私の記憶の限りでは、鬼ごっこの時の鬼役のことを指す言葉としてしか覚えとらんけど、「いっしょまっしょ」は鬼ごっこ以外でも“ずっと”という使い方がありますね。 「わりゃ、いっしょまっしょ、ほけおれ!」(お前は一生そこにいろ!)
あぐっちゃいで (口を)あんぐりする様子。 Nさん、Facebookからの情報提供、ありがとうございます!
いげ 棘(とげ)
おんぶくるる おぼれる 「おりがこまんか頃は、よー海におんぶくれよったよ」(俺が小さい頃は、よく海におぼれてたよ) 共通語(標準語)で使われる「欲におぼれる」「金におぼれる」という場合に使われるのかどうか、よくわかりません。
あったらしか もったいない 「まだ、ねまっとらんで、いしつんな。あったらしか」(まだ腐ってないから捨てるな。もったいないぞ)
あろば またな。ほんなら。 「ほんなら」も天草弁やった。方言を方言で説明してどないすんねん。またな、と同様、さよならの時に使う「それなら」です。 さよならというより、また会いましょう、ですね。
おろいか 少し悪い。 「わりが自転車はおろいかね?」(お前の自転車はよくないね) 深海魚さんからの投稿です。だんだんなあ。
いっだんが 一段と。より〜。 「ほっちの方が、いっだんがよか」(そっちの方が、より良いよ) せいこちゃん、教えてくれてありがとう。
いっちょん 全然。まったく。 「いっちょん、おもしろなか」(全然面白くない) 「ひとつも」ということでしょう。ひとつのことを「いっちょ」と言います。共通語「全然」と同じく、「いっちょん」の後には否定的な言葉が続きます。「全然おもしろくない」「全然早くない」等。最近では「全然イケる」という表現も定着してますが、ね。
いしつる 捨てる 「ほがんきしゃんかもんは、いしてろ」(そんなに汚いものは、捨ててしまえ) 「ひっつる」と同じ。
あんでさい そのとおり (主に同格、あるいは目下の人への相づち) Dさん、情報提供ありがとうございます。
うごっする おおごとになる 「ほりゃうごっすんねえ」(それはおおごとになるぞ) 下の「うごっ」もご参照を。
うごっ  おおごと。大変なこと。 「そりゃうごっ」(それはおおごとだ) 深海初のトライアスリートさん、情報提供ありがとうございました。
いばしか 気性が激しい 「こん子もいばしかねえ」(この子も気性が激しいねえ)
あじもしぇしぇらもせん 少しの味もしない 「こん味噌汁は、あじもしぇしぇらもせんぞ」(この味噌汁は全然味がしないぞ) 具志堅用高がテレビで言ってた記憶があります。(具志堅さんは沖縄出身。天草の言葉は沖縄の言葉に似ています)
いっでん いつでも 「あすこんもんは、いっでんきてくるんねえ」(あそこの者はいつも来てくれるね) 「いつでも」→「いつでん」→「いっでん」と変化していったんでしょう。
うらがしんみゃ 裏返し 「わりゃ、シャツばうらがしんみゃに着てにゃおらんか」(お前はシャツを裏返しに着てはいないかい?) うちの家庭だけだったでしょうか、この言葉使うのは。鬼池という地域では「けーしんみゃ」と言うん だそうです。
おめく 大声で叫ぶ 「おめーてさるく」(大声でわめいて歩き回る) 「わめく」は共通語(標準語)でも言いますが、その転か? それとも「おめく」が「わめく」に転じたのか?
おごる おこる(怒る) 「ほがん、おごらんちゃよかどもん」(そんなに怒らなくてもいいだろう) ごちそうする、ではありません。深海では、用例のように、「怒る」をにごらせて言っていたと記憶しています。
あり あれ 「ありゃなんじゃろかい」(あれは何だろう) 古文の授業で習った「あり、をり、はべり、いまそかり」とは違います。
あくしゃうつ がっかりする。残念に思う。 「だりもきとらんで、あくしゃうったばい」(誰も来てなくてがっかりきた) この言葉はなかなか難しいです、標準語として訳すのは・・・。
あよっこいしょ 共通語(標準語)に訳すのは困難 「よっこいしょ」に「あ」が付いたものではないんです。何と表現したらいいですかね・・・。誰か、適当な訳語をお願いしますm(_ _)m
いっちょく 置いておく。置き去りにする。 「嫁ごはどがんしたと?」(嫁さんはどうしたんだい?」 「いっちぇっきた」(連れて来なかったよ)
いたっし 痛い! あいたっ! (誰かにぶたれたりして)「いたっし!」(痛い!) 痛いとき思わず叫んでしまう言葉。最後の「し」ははっきり発音するのではなく、軽く破裂音として発音する。これが九州北部では「す」に なるらしい。「いたっす」
うっちょこし めんこ 「打ち起こし」の転か。
えたれ かたくちいわし 年に1回、海岸に大挙してやってくるのをつかまえる行事というかイベントがありました。
おちゃっか 横着だ 「ほがんこっばして、わもおちゃっかねえ」(そんなことして、お前も横着なやつだな) 「おうちゃく(横着)」が変化したものだと容易に想像がつきますね。
おちょくる バカにする 「ほがん、おちょくんな」(そんなにバカにするなよ) これも「おうちゃく」が変化したものでしょうか。
えがっちょ (魚の)エイ 天草(少なくとも私の実家、深海)ではえがっちょを食べます。
えくらう 酔っぱらう 「もうえくろたっきゃあ、わりゃ」(お前、もう酔っぱらっちゃったのか) アルコールにも船酔いにも使います。熊本市内でも通じるらしいです。
いっぴゃ いっぱい。たくさん。 「いっぴゃもろてきた」(たくさんもらってきた) 「いっぱい」の転でしょうね。「よんにゅ」も同じ意味です。
おどか ずるい 「ありゃ前からおどかった」(あいつは以前からずるいやつだった) 「ずるい」とはちょっとニュアンスが違いますが、適当な訳語が思いつきませんでした。
おどもん いたずらっこ 「おどもんの顔ばしとんねえ」(いたずらっこの顔だねえ) 「おどか者」の略だろうと思われます。
あたする 適当な訳語が見つからず 「あたすんな」(そんなことをするな) 例えば、赤ちゃんが食べ物をおもちゃみたいに扱ったり、デパートの陳列台に並んでいるものを崩したり、そんな行儀の良くないことを制する場合等に使います。
あぼ、あぼじ 兄、兄貴 「あぼじも今年でいくらになったっきゃ」(兄貴も今年で何歳になったんだっけ?) 韓国語でも兄さんのことをあぼじというんだそうです。
おせらしか おとなっぽい 「こん子は、まこておせらしかねえ」(この子は、本当に大人っぽ いねえ) 訳語は「大人びている」の方がより合ってるでしょうか。
あがしこ あれだけ 「あがしこ、勉強せんば受からんて言うたろが!」(あれだけ勉強しないと、合格しないと言っただろ!) こそあど言葉の変化。「こがしこ」(これだけ)、「ほがしこ」(それだけ)などのバリエーションがあります。
あとぜき 扉を開けたあと、閉めること 天草高校Facebookページより情報をいただきました。Kさん、ありがとうございます。

 

新明解国語辞典 第七版

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