熊本県天草地方の言葉を紹介すっぞ(紹介しますよ)

天草の言葉(方言)やら、風やら海やらを語り合いましょう。皆様からも天草の言葉の情報をお待ちしてます。(ただいま他のブログからの引越中のため、レイアウトが崩れていたりします。)

地元の言葉でしゃべりあえる飲み会が楽しくて楽しくて

今週のお題ゴールデンウィーク2018」

 

このゴールデンウィーク、法事もあって、実家に帰省しました。

 

その夜、久しぶりに同級生たちが集まることとなり、旧交を温めました。

 

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成人式以来、うん十年ぶりの同級生もいて、懐かしい話、今何してるかの話、そして方言の話など、これでもかとしゃべってしゃべってしゃべりまくり盛り上がりました。

 

楽しい飲み会はよくあるし、ホントーに楽しい飲み会も年に何回かはあるけど、あれほどにしゃべりまくって楽しかった飲み会は、人生数えるほどだった。

 

 

その飲み会で教えてもらった方言、思い出させてくれた方言を一気に辞典に収載しました。

 

おど:てっぺんのこと
(山の)ねばり:山の麓のあたり
どんどん川:多くの水量が流れる川(の様子)
がりがりべー:下痢、あるいは下痢のときの便
しゃなべろ:脚を伸ばして楽にする

※何しろ、酒がはいった状態での聴き取りだったので、間違ってたら連絡ください。

 

 

集まった同級生とは、生まれてから中学校までずっと一緒だった幼馴染。

 

私の生まれた天草市深海町(旧 牛深市)では、保育園→幼稚園→小学校→中学校までずっと一緒です。

生まれてから15年間、ずっと一緒で、同じ空気を吸い、同じ水を飲み、同じ魚を食べ、同じ言葉をしゃべり続けた友だちたちです。

ずっと会えてなかった友だちとはうん十年間の空白があるけど、それでも集えば当時の空気がすぐによみがえり、誰にも遠慮せず、よそ行きのために飾る言葉も要りません。

 

 

このブログ記事も、よそ行きの言葉で書いています。(深海弁で書いたら、深海の人以外誰にもわからないでしょうし・・・)

 

同じ天草でも、隣町や高校の同級生との会話は少しよそ行きになります。

今回は、ほんっとの生まれ育った言葉でのおしゃべり。

その言葉でしゃべりあえば、ストレスがかなり発散されるんだなー。

 

集まったみんな、ありがとー、いや、だんだん!

 

 

 

天草の言葉 「さしすせそ」篇

天草の言葉、「さしすせそ」です。

 

言葉 意味 用例 補足
しゃなべる 楽にする、脚を伸ばす 「読経は終わったで、もうしゃなべろな」(もう読経は終わりましたから、脚を伸ばして楽にしてください) 同級生から教えてもらいました。
すわれ アリ 「すわれに噛まれた」(アリに噛まれた)

いとこから「すわれって呼んどったよね」と問われ思い出したんですけど、他に使ってた方いらっしゃいます。

しー 「来とられんしーに電話したばってん、残念がっとらった」(来てなかった人に電話したけど、残念がっておられた)

ひろたん、情報提供だんだん! 「しー」を単独で使うことはないですね。なんとかな人、という時に「・・・しー」と使いますね。 これ、深海町以外の天草で使いますか。

最近、アン・シネという韓国の美女ゴルファーが話題ですね。「あん“しー”ねえ」=「あの人ねえ」となりますね。

からし うるさい、邪魔くさい 「せからしか! まっと音ばこもうせろ」(うるさい! 音を小さくしろ) 「わずらわしい、うざい」的な意味もあります。「しぇからしか」とも発音しますね。
さかんばち 皿(大きな皿) 「刺し身んさかんばちば持ってけえ」(刺し身の皿をもってこい) ばちは「鉢」でしょうか。
そぎゃん そのとおり、そういうふうに 「そぎゃん言わった」(そう言ってた、そんなふうに言ってた) そぎゃん=ほがん。「ほがん言わった」もおんなじ意味になりますね。同じように「そがん」「ほぎゃん」も。「そげな」となると、少々都会の言葉(九州本土の熊本の言葉)に近くなるような印象を管理人は抱いてますが、みなさんはどんなでしょうか。
さる なさる(「する」の丁寧語、尊敬語) 「佐藤先生がさるちゅ」(佐藤先生がしてくださるんだってよ) 「さる」の否定は「されん」になります。が「されん」は別の使い方もします。「やってらんないよ」的なニュアンスになります。
しげっとる 散らかっている 「えらい、しげっとる」(随分と散らかってる)  
しのべる 片付ける 「はよ、しのべろ」(早く片付けろ)  
〜さん、〜さにゃ 〜へ(行く) 「山田さんはどけ行かったと?」(山田さんはどこに行かれたの?) 「熊本さん、行かった」(熊本に行かれた) 「熊本さにゃ」(熊本へ)という変化も使います。
しこる、しこぶる かっこつける 「ほがん、しこんな」(そんなにかっこつけるな) 「シコる」と間違わないように(*^^*)
さしより とりあえず 「さしより、ビール」(とりあえず、ビール) 「とりあえずビール」というビールを商品化すれば、日本で圧倒的にナンバーワンのシェアになる、と言われたことがありますが、どこかの会社が登録商標を持ってると聞いたことがあります。方言と関係ないけど。
しゃー おかず 「しゃーん、少なかねぇ」(おかずが少ないね) Kさん、情報提供ありがとうございました。
じゃじゃ 「じゃじゃば、はよ入れろ」(橙を早く入れろ)  
しゅうわい 〜しよう ラグビーしゅうわい」(ラグビーをしようぜ) 収賄」ではありません。念のため。
さるく 歩きまわる 「おめーて、さるく」(大声で叫びながら歩き回る) さだまさしが長崎の成人式のコンサートでこの方言を披露して爆笑でした。
じこもん 利口者、かしこい人物。 「わりゃほんて、じこもんじゃんねえ」(お前はほんとに、かしこいねえ) 「りこうもの」が「じこもん」に変化?
~しまい ~しなければならない。 「こん部屋も掃除ばしまい?」(この部屋も掃除をしないといけないの?」「おう、はよしまいさい」(そう、早くしなくちゃいけない)  主に疑問文として使うことが多かったと記憶してます。「しまいきゃ?」(しなければいけないのか?)といったバリエーションもあります。 ぷりぷりさん、ありがとうございました。   「深海は食べる所なんもなかで、いやでも作りまい」深海町は田舎で、外食するお店がありません。なので、『なにがあろうと食事は作らないといけない』ことを“いやでも作りまい”と表現した言葉。これはわたしの同級生♀の言葉です。そうやんね、N。
しゃこる かっこつける 「ほがんしゃこんな」(そんなにかっこつけるな) 「しこる」「ちゃこる」とも言っていたと記憶しています。
しゅーがる したい 「テニスしゅーがる」(テニスしたい) 同じく、したいという意味を表すのに「すーごたる」という言葉が天草にある。どちらかといえばこの「すーごたる」の方がメジャーであるように思う。思うに、しゅーがるはすーごたるの進化系ではないかと思うのだが。
じゅぐっしょ 果物が熟れきった様子。またはその果物。 「じゅぐっしょんほうがうまかねえ」(熟れきった方がおいしいね) 僕の記憶では柿の熟れきったものにしか使っていなかったのですが、果物一般に使う表現なんでしょうか。どなたか教えてください。
スココタ カワハギ。 「スココタは口のこまんかねえ」(カワハギは口が小さいねえ) スココベ、スッコベーという地域もあるらしいですね。(YURIちゃん、ありがとう!)
ずんだるる だらしなくなる 「ほがん、ずんだるんな」(そんなにだらしなくなるな) 共通語(標準語)に訳すのは難しいですね。最もわかりやすい例とすれば、最近の男子高校生のゆるんだズボンのはき方ですね。 「ずんだれた」=「だらしない」
せしかう 手伝う。加勢をする。 「今度帰省すっとさな(今度帰省するんですよ) 「ばー、ふんなら嫁ごはせしかうとに、きつかろわいね」(わー、だったら嫁さんは手伝うのに忙しいね) 深海魚さん、ありがとうございます。
せっけじょ 説教場 「お父さんは?」(お父さんは?) 「せっけじょにいたとらる」(説教場に行っておられる) これは天草の言葉とは言えないかもしれませんが、「せっきょうじょう」と「せっけじょ」では発音がかなり違うので、懐かしさも含めて載せました。
ずんばり めいっぱい 「バケツに水ばずんばり汲んどけ」(バケツに水をめいっぱい汲んでおきなさい) 深海初のトライアスリートさん、ありがとうございました。
せんばん ~しなければならない 「こりばせんばんと?」(これをしなくてはいけないの?)「おう、せんばんとさい」(そう、しなくてはいけないんだ) 「せんばんときゃ」(しなければいけないのか?)、「せんばつまらん」(しなければならない)といったバリエーションもご紹介します。 Dさん、ぷりぷりさん、ありがとうございました。
じご おしり じごんすのかゆかっさい」(お尻の穴がかゆいんだよ) 「じご」の「す」。ということは、「す」とは穴を意味するのか。
じゃる そうである。~である。 「女は女らしゅうせんばつまらんとさい」(女性は女性らしくなければだめなんだよ)「じゃーる!」(そうだ!) もちろんナショナルフラッグシップの日本航空のことではない。「じゃる」には活用形がたくさんある。「じゃいねえ」(そうだねえ)、「じゃっとさい」(そうなんだよ)、「じゃっとばえ」(そうなんだってよ)、「じゃっとさな」(そうなんですよ)等など。それぞれニュアンスの違いに注目(完全にリストアップ・表現できているわけではないが)。
しかぶる (オシッコ、うんこを)漏らす。 「しかぶってしもた」(漏らしてしまった)  
せらる なさる。「する」の尊敬語。 「先生はわっかころどもこも勉強せらったっちゅ」(先生は若い頃とても勉強なさったらしい)  
ぜしたい 絶対 「ぜしたいわするんなぞ」(絶対忘れるなよ) 「ぜしと」も使われる。
しーか すっぱい 「しーかみかん」(すっぱいみかん)  
しょて 昔。以前。   父から教えてもらいました。大人たちが話していたのをかすかに記憶している程度です。
じゅっかり 水たまり   「じゅったんぼー」とも。
さばく 髪を梳(と)く 「髪の毛ば、さばかんばー」(髪の毛をとかなきゃ)  
じゅる 吸い上げる   んー、共通語(標準語)に訳すのは難しいです。焼き魚とか、魚の煮付けを食べる時、身のついた骨を口に入れ、じゅうじゅう吸って食べることないですか。それが「じゅる」です。魚に限らず、同じような食べ方をすることを「じゅる」と表現します。 「しゅーる」と言う地域もあります。
しとらす 〜していらっしゃる 「小渕大臣は、まだ大臣ばしとらす」(小渕大臣は、まだ大臣の仕事をしていらっしゃる) シトラス」(柑橘類)ではありません。(* ̄∇ ̄*)エヘヘ 「しよらす」も同じ使い方をします。
しょんべんたんご 小便、大便などの入れ物。トイレ。   広島に「正弁丹吾」という飲食店があります。創業された方の本を読んだら、「人は毎日必ず小便をする。毎日、いつでもお店にお客様に来てほしい」という思いから店名を考えた、ということが書いてありました。名前の割には超高級店だそうです。
そがしこ それだけ   こそあど言葉です。「そがしこ」の他に「こがしこ」「あがしこ」「どがしこ」。
しーきる、しきる (何々することが)できる 「しーきるしこ、すっで」(できるだけやるよ) 「しーきる」は「しきる」とも言います。「きる」は、他の動詞とくっつきます。「自転車に乗りきった」(自転車に乗ることができた)というふうに。
       

 

 

吉本隆明 『言語にとって美とはなにか』の読み方

吉本隆明 『言語にとって美とはなにか』の読み方

 

 

天草の言葉 「かきくけこ」篇

天草の言葉、「か行」です。

 

 

言葉 意味 用例 補足
がりがりべー 下痢、あるいは下痢のときの便 「きゅうはがりがりべーさい」(今日は下痢なんだよ) 発音的には「がりがりべー」や、ちょっとにごった「ぐゎりぐゎりべー」とも言う場合があります。
ごっつ ごちそう 「ごっつになった」(ごちそうになった) ごっつの変化形、「ごっつけて」を教えてもらいました。例として、 ごっつけてみゅうわい=ごちそうになってみよう  です。同級生から教えてもらいました。
きゃなえた とても疲れた 「きゅうは、きゃなえた」(今日はとても疲れた) 「だれた」のより強い状況でしょうか。「きゃーなえた」と伸ばす発音もあると思います。 想像ですが「萎えた」に、その度合いを強める「きゃ」がくっついて「きゃなえた」かな?
ごたる A.〜したい、 B.〜のようだ A.「サッカー、すーごたる」(サッカーしたい) B.「店ん人に頼んだら、わからっさんかったごたる」(店の人に頼んだら、わからなかったようだ) A.「しゅーがる」をご紹介してましたが、「ごたる」を独立してご紹介しました。 B.FacebookにてKさんから情報をいただきました。「ごたる」に「〜のようだ」という用法があることを思い出せてくださいました。ありがとうございます。
くらす、くらする なぐる 「ほがんこっばしよれば、くらっすっぞ」(そんなことしてたら、なぐるぞ) 話題のギラヴァンツ北九州の「ぶちくらせ」。その「くらせ」と同じ源流なんでしょうね。
がしこ、こがしこ これだけ 「がしこしきゃ、なかっきゃあ?」(これだけしかないのか?) こそあど言葉の一種。「こがしこ」以外に「あがしこ」「そがしこ」「どがしこ」がありますよ。
かてる 加える 「おりも15回にかてっくれい」(俺も15回に加えてちょうだい) 「かてる」は、加えるという言葉で表現される様々な場面に使いますが、左欄の用例についてより正確に説明しますと、「俺も、15回(という遊び)にまぜて、一緒に遊ぼう。」という意味の「加えて」です。「15 回」とは、石けりやかくれんぼと同じく子供の頃の遊びです。他の地方では聞いたことないのですが、深海出身以外の人で15回とい う遊びのことを知っている人がいたら教えてください。「揉つ」(かつ、と読みます)の変化らしいです。教えてくれた仁美ちゃん、ありがとう。
かて 糧(?) 「高菜でん、かてっ食え」(高菜でもおかずにして食べろ) 以前は上の「かてる」と一緒に記述してましたが、何となく違う感じがしたので分けました。「かてる」は加えるに近い感じがしますが、「かて」は糧に近い感じがしたもんですから。→これは間違いのようです。いとこの旦那さんに教えてもらいました。
からう 背負う 「こ ん子ばかるてくれい」(この子を背負ってくれ) この子の人生を背負う的な意味合いまではありません。
がらかぶ かさご、あらかぶ 「がらかぶん味噌汁はうまかねえ」 福岡とかでは「あらかぶ」と言うようです。天草の大矢野出身、僕の会社の先輩は「がらこじ」と言うと教えてくれました。
かんげ 髪の毛 「ほがんかんげば引っ張んな」(そんなに髪の毛を引っ張るな)
きびしょ 急須 「きびしょばとってくれい」(急須をとってくれ) 出雲・山梨にも同じ言葉があるらしいですね。NHKのAMラジオで山梨出身のおじいさんがこの言葉を使った、という投書を紹介してました(2003年11月15日、8:26頃)。
きびる 結ぶ 「ゆっときびらんば、じきとるっぞ」(よく結ばないと、すぐにとれる ぞ)
きゃくされ 腐れたもの 「女のきゃくされ」(女のくされたようなものだ。つまらないやつ。だらしない男に対する表現) 用例の文章はよく使われます。九州の言葉のせいか、男尊女卑の背景がうかがえます。
くさぶ べ ら(という魚) 牛深の方ではくさびというらしいです。
けったくる 蹴る。蹴りあげる、蹴っ飛ばすというようなニュアンスが含まれる。 「ほがんこっば言うと、けったくっぞ」(そんなことを言うならけっと ばすぞ)
こすい ずるい 「わりゃ、いっでんこすかねえ」(お前はいつでもずるいなあ) 私は中・高と卓球をやっていました。台の端っこやネットにあたってボールが不規則に変化するのを相手側に打ち返すことはほぼ不可能なんですが、その技(やろうと思ってできるわけではないですが)のことを「コスイギン首相」と呼んでました。
こびゃ ショウジョウバエ 「こびゃん、いっぴゃひゃってきた」(ショウジョウバエがたくさん入ってきた) ショウジョウバエに限らず、小さいハエ(小バエ?)のこと全体を指していたのかもしれません。
きしゃんか きたない 「わがじごんすはきしゃんかねえ」(おまえのけつの穴はきたないなあ)
かずむ においを嗅ぐ 「わがかずんでみろ」(お前がにおいをかいでみろ)
こゆい 濃い 「ちっ とこゆかね」(ちょっと濃いね) 漫画家の蛭子能収さん(長崎県出身)がよく使います。
けー 来い 「まちっとこっちゃんけー」(もうちょっとこっちに来い) 全く人を食ったような言葉。
かちょんな フ ダンソウ。唐ぢさ。 「かちょんなの味噌汁が一番すきやばい」(かちょんなの味噌汁が一番好きだ) 「味噌汁の具は何が一番好き?」と聞かれたら、管理人は「かちょんな!」と私は答えます。
ごちゃ 「わ りゃごちゃんふとかねえ」(お前は体がでかいなあ) 「ふとい」(太い)は横方向だけではなく、背が高い場合にも使います。
きゃーしんめー 洋服が裏返しになっている状態 「わがパンツは、きゃーしんめーになっとるぞ」(お前のパンツは、裏返しになってるぞ) 本町では「きゃーしんめー」、鬼池では「けーしんめー」と言うらしい です。「うらがしんみゃ」と言う地域もあります。
「こまんか頃は、わりげよー行ったね」(小さい頃は、お前の家によく行ったね) これを方言と言っていいのかわからないけど・・・。多分「家」の音読みなのでしょうね。
かぼんす 頭が大きい。頭でっかち 多分、仮分数(4/3とか、5/5のように分子が分母と同じか大きい分数のこと)から由来している言葉だと思います。
食わんもんごろし 残った食べ物を捨ててしまうのはよくない 方言というより、昔からの教えということですね。

 

天草の言葉 「あいうえお」篇

天草の言葉、「あいうえお」です。

 

 

言葉 意味 用例 補足
おど てっぺん、頂上 「あたまんおど」(頭のてっぺん) 同級生から教えてもらいました。
おびく さばく。小さい魚、たとえばきびなごやえたれ(カタクチイワシ)を指で開く。 「えたればおびくとは手間のかかるばい」(カタクチイワシをさばくのは手間がかかるものだ)
あたごろ やんちゃ坊主 「高校時代はあたごろじゃった」(高校時代はやんちゃ坊主だった) 「ヒロシは高校時代はあたしてさるきよった」ヒロシは悪さしてばっかりだったよな、こんなやつが「あたごろ」。同級生から教えてもらいました。だんだん! 高浜でも使うとの情報を寄せていただきました。
うゆる 植える 「苗ばうゆる」(苗を植える) 他動詞です。これの自動詞バージョンが「うわっとる」ですな。
うわっとる 生えている 「草のうわっとる」(草が生えてる) 自動詞です。多分「植える」が変化したものかと思います。これの他動詞バージョンが「うゆる」ですね。
おしゅんまっせん 食べ物がのどにつかえたときに、その人にかけてあげる言葉
あよ、あよー 驚きの言葉 「あよー、まこてー」(あらら、ほんとに) 感動詞って言うんでしたっけ。驚いたとき思わず出る言葉です。
いっくえた 壊れた 「いっくえて、しもたっさい」(壊れてしまったんだよ) 文字での表現が難しいです。人によって「いっくえた」「いっくいえた」と聞こえたり発音したりするんじゃないでしょうか。 同級生、H君からの情報提供「うっくえぇた」とも言いますよ、とのこと。同じく、同級生のU君からは「うっくゎえた」とも言うとのこと。 情報、ありがとう。
いとまげ 終わり。別れ。 実姉、同級生より教えてもらいました。同級生Nの説明「何もかもなくなるとか、何もかも終わり、人がもうすぐ亡くなる寸前みたいな」とのことです。私は使ったことがなかったです。
あえる、あゆる 汚れが落ちる 「ちった、あえたきゃ」(少しは(汚れが)落ちたか?)「ちっともあえん」(少しも落ちない) 標準形は「あえる」か「あゆる」か、どちらかよくわかりません。
うったちばれする 華やかに着飾って晴れがましい様子 「あすこんあぼは体格の良かけん、紋付袴はうったちばれするなぁ。」(あそこの息子さんは体格がいいから、紋付袴を着てる姿はかっこいいなぁ。) Nさん、情報提供ありがとうございました!
うちあわん かかわらない 「お前みたいなやつには関わりたくない」というニュアンスです。「うちあわない」としゃべることはなくて、大体「うっちゃわん」(打ち合わない。お前みたいなやつとは関わらん)という感じです。
いっしょまっしょ、おん 一生、鬼 「わりゃ、いっしょまっしょおん」(お前はこれから一生ずっと鬼だ) 私の記憶の限りでは、鬼ごっこの時の鬼役のことを指す言葉としてしか覚えとらんけど、「いっしょまっしょ」は鬼ごっこ以外でも“ずっと”という使い方がありますね。 「わりゃ、いっしょまっしょ、ほけおれ!」(お前は一生そこにいろ!)
あぐっちゃいで (口を)あんぐりする様子。 Nさん、Facebookからの情報提供、ありがとうございます!
いげ 棘(とげ)
おんぶくるる おぼれる 「おりがこまんか頃は、よー海におんぶくれよったよ」(俺が小さい頃は、よく海におぼれてたよ) 共通語(標準語)で使われる「欲におぼれる」「金におぼれる」という場合に使われるのかどうか、よくわかりません。
あったらしか もったいない 「まだ、ねまっとらんで、いしつんな。あったらしか」(まだ腐ってないから捨てるな。もったいないぞ)
あろば またな。ほんなら。 「ほんなら」も天草弁やった。方言を方言で説明してどないすんねん。またな、と同様、さよならの時に使う「それなら」です。 さよならというより、また会いましょう、ですね。
おろいか 少し悪い。 「わりが自転車はおろいかね?」(お前の自転車はよくないね) 深海魚さんからの投稿です。だんだんなあ。
いっだんが 一段と。より〜。 「ほっちの方が、いっだんがよか」(そっちの方が、より良いよ) せいこちゃん、教えてくれてありがとう。
いっちょん 全然。まったく。 「いっちょん、おもしろなか」(全然面白くない) 「ひとつも」ということでしょう。ひとつのことを「いっちょ」と言います。共通語「全然」と同じく、「いっちょん」の後には否定的な言葉が続きます。「全然おもしろくない」「全然早くない」等。最近では「全然イケる」という表現も定着してますが、ね。
いしつる 捨てる 「ほがんきしゃんかもんは、いしてろ」(そんなに汚いものは、捨ててしまえ) 「ひっつる」と同じ。
あんでさい そのとおり (主に同格、あるいは目下の人への相づち) Dさん、情報提供ありがとうございます。
うごっする おおごとになる 「ほりゃうごっすんねえ」(それはおおごとになるぞ) 下の「うごっ」もご参照を。
うごっ  おおごと。大変なこと。 「そりゃうごっ」(それはおおごとだ) 深海初のトライアスリートさん、情報提供ありがとうございました。
いばしか 気性が激しい 「こん子もいばしかねえ」(この子も気性が激しいねえ)
あじもしぇしぇらもせん 少しの味もしない 「こん味噌汁は、あじもしぇしぇらもせんぞ」(この味噌汁は全然味がしないぞ) 具志堅用高がテレビで言ってた記憶があります。(具志堅さんは沖縄出身。天草の言葉は沖縄の言葉に似ています)
いっでん いつでも 「あすこんもんは、いっでんきてくるんねえ」(あそこの者はいつも来てくれるね) 「いつでも」→「いつでん」→「いっでん」と変化していったんでしょう。
うらがしんみゃ 裏返し 「わりゃ、シャツばうらがしんみゃに着てにゃおらんか」(お前はシャツを裏返しに着てはいないかい?) うちの家庭だけだったでしょうか、この言葉使うのは。鬼池という地域では「けーしんみゃ」と言うん だそうです。
おめく 大声で叫ぶ 「おめーてさるく」(大声でわめいて歩き回る) 「わめく」は共通語(標準語)でも言いますが、その転か? それとも「おめく」が「わめく」に転じたのか?
おごる おこる(怒る) 「ほがん、おごらんちゃよかどもん」(そんなに怒らなくてもいいだろう) ごちそうする、ではありません。深海では、用例のように、「怒る」をにごらせて言っていたと記憶しています。
あり あれ 「ありゃなんじゃろかい」(あれは何だろう) 古文の授業で習った「あり、をり、はべり、いまそかり」とは違います。
あくしゃうつ がっかりする。残念に思う。 「だりもきとらんで、あくしゃうったばい」(誰も来てなくてがっかりきた) この言葉はなかなか難しいです、標準語として訳すのは・・・。
あよっこいしょ 共通語(標準語)に訳すのは困難 「よっこいしょ」に「あ」が付いたものではないんです。何と表現したらいいですかね・・・。誰か、適当な訳語をお願いしますm(_ _)m
いっちょく 置いておく。置き去りにする。 「嫁ごはどがんしたと?」(嫁さんはどうしたんだい?」 「いっちぇっきた」(連れて来なかったよ)
いたっし 痛い! あいたっ! (誰かにぶたれたりして)「いたっし!」(痛い!) 痛いとき思わず叫んでしまう言葉。最後の「し」ははっきり発音するのではなく、軽く破裂音として発音する。これが九州北部では「す」に なるらしい。「いたっす」
うっちょこし めんこ 「打ち起こし」の転か。
えたれ かたくちいわし 年に1回、海岸に大挙してやってくるのをつかまえる行事というかイベントがありました。
おちゃっか 横着だ 「ほがんこっばして、わもおちゃっかねえ」(そんなことして、お前も横着なやつだな) 「おうちゃく(横着)」が変化したものだと容易に想像がつきますね。
おちょくる バカにする 「ほがん、おちょくんな」(そんなにバカにするなよ) これも「おうちゃく」が変化したものでしょうか。
えがっちょ (魚の)エイ 天草(少なくとも私の実家、深海)ではえがっちょを食べます。
えくらう 酔っぱらう 「もうえくろたっきゃあ、わりゃ」(お前、もう酔っぱらっちゃったのか) アルコールにも船酔いにも使います。熊本市内でも通じるらしいです。
いっぴゃ いっぱい。たくさん。 「いっぴゃもろてきた」(たくさんもらってきた) 「いっぱい」の転でしょうね。「よんにゅ」も同じ意味です。
おどか ずるい 「ありゃ前からおどかった」(あいつは以前からずるいやつだった) 「ずるい」とはちょっとニュアンスが違いますが、適当な訳語が思いつきませんでした。
おどもん いたずらっこ 「おどもんの顔ばしとんねえ」(いたずらっこの顔だねえ) 「おどか者」の略だろうと思われます。
あたする 適当な訳語が見つからず 「あたすんな」(そんなことをするな) 例えば、赤ちゃんが食べ物をおもちゃみたいに扱ったり、デパートの陳列台に並んでいるものを崩したり、そんな行儀の良くないことを制する場合等に使います。
あぼ、あぼじ 兄、兄貴 「あぼじも今年でいくらになったっきゃ」(兄貴も今年で何歳になったんだっけ?) 韓国語でも兄さんのことをあぼじというんだそうです。
おせらしか おとなっぽい 「こん子は、まこておせらしかねえ」(この子は、本当に大人っぽ いねえ) 訳語は「大人びている」の方がより合ってるでしょうか。
あがしこ あれだけ 「あがしこ、勉強せんば受からんて言うたろが!」(あれだけ勉強しないと、合格しないと言っただろ!) こそあど言葉の変化。「こがしこ」(これだけ)、「ほがしこ」(それだけ)などのバリエーションがあります。
あとぜき 扉を開けたあと、閉めること 天草高校Facebookページより情報をいただきました。Kさん、ありがとうございます。

f:id:macdigi:20180102073310j:plain    えたれです。

 

新明解国語辞典 第七版

新明解国語辞典 第七版

天草の言葉 「たちつてと」篇

天草の言葉、「たちつてと」です。

 

言葉 意味 用例 補足
どんどん川 雨がたくさん降って、多量の雨水が流れている川(の様子) 同級生から教えてもらいました。
たまがる 驚く 「どもこもたまがった」(とても驚いた)
つんぐつんぐ おとなしく 「つんぐつんぐ遊んどる」(おとなしく、静かに遊んでる) FBより情報をいただきました。Kさん、ありがとうございます。
たくもん、たきもん 「たくもんば、くべろ」(薪をくべろ)  
づる 出る、出場する 「わりゃ明日、なんにづっときゃ?」(お前は明日、何に出場するんだい?)

たとえば甥っ子に「明日の運動会、なんの種目に出場するんだい?」という感じです。

「出る」と関係する言葉だから「づる」と表記したけど、「ずる」かな?

とぎる 削る、とがらせる 「鉛筆ばとぎる(鉛筆を削る)」 「鉛筆削り」は「鉛筆とぎ」もしくは「鉛筆とぎり」です。Kさん、Hさん、情報ありがとうございます。
ちゃげん、ちゃがや  〜じゃない?  

天草市牛深町(旧牛深市牛深町)の加世浦・真浦というエリアに私の親戚が住んでいたのですが、そのおじ・おばたちが使っていた言葉です。意味や用例は言葉では説明しづらいです。的確な訳語があったら教えてください。同じ市内なのに深海町では使ってませんでした。

【追記】本渡出身の人も使ってた、という情報をいただきました。Kさん、ありがとうございます。

つまらん よくない 「ほがんせんばつまらん」(そう*1しないといけない) 強いて読点を加えるなら「ほがん、せんば、つまらん」です。「つまらん」は「つまらない」と同じでしょう。“よろしくない”くらいに表現したら、共通語としての「つまんない」に通じるかな。
とんとん とても〜 「とんとん、痛か」(とても痛い) 御所浦で使うらしいですが、その他の地域でも使う?
とるる つまずく 「靴ひもんからんでとれたもんじゃっでか、ひざん痛かっさい」(靴ひもがからんでつまずいたので、ひざが痛いんだ) 実際、名古屋空港で用例どおりの事態が起きました。
どべ 最後、ビリ。 「どべにならんごと、はよ走れ」(ビリにならないように、速く走れ) 「~ならんごと」(ならないように)は「ならんごて」「ならんごつ」とも言います。
とごゆる あばれる 「ほがん、とごゆんな」(そんなにあばれるな) 僕の記憶だと、主に子供が騒ぐ、とか暴れるとかいうときに使っていました。今ふと思いついたのですが、“とごゆる”←“とこゆる”←“床揺れる”の変化で、床が揺れるほど暴れるようなことはするな、ですかね。全くの思いつきです。(2015.8.25)
てんじゃ 手伝う 「おりもてんじゃしゅうかい?」(私も手伝いましょうか?) 深海魚さん、情報のご提供ありがとうございました。
だご ゼロ 「昨日はどがしこ釣ったっきゃ?」(昨日はどれだけ釣ったんだい?)「だごじゃったばい」(少しも釣れなかった)  
どがしこ どれだけ 「あとどがしこ持っていけばよかと?」(あとどれだけ持っていけばいいんだ?)  
だるる 疲れる。力が抜ける。 1.「どもこもだれた」(とても疲れた) 2.「米がなくなって、こめってしまった」「ほがんこっば言えば、だるる」(そんなこと言うと疲れてしまうよ) 1の用例は疲れた、2はつまんないだじゃれとかを言われて、力がどっと抜けてしまうようなニュアンスになります。 「だれた」の上があります。
つごんわるか ブサイク 「ありゃつごん悪かねえ」(あいつはブサイクだねえ) 使い方は正確でしょうか? 自信がありません。
〜どみゃ 〜ども 「わっどみゃ、どこんもんか」(お前たちはどこの者たちか?)「おっどみゃ、久玉んもんさな」(俺たちは久玉の者なんです) 「ふろどみゃ、ひゃれ」(風呂でも入ったらどうだい?) 「ふろどみゃ~」の例文は自信がありません。ただ「わっどみゃ~」とは違う用法があったように記憶してます。いずれにしても「ども」だけでは説明が足りませんね。
どんばら 大きな腹    
どもこも とても。非常に。 「どもこもぬっかねえ」(とても暑いねえ) 「どんこん」と発音する場合もあります。「どうもこうも」の転か。
とじんなか 寂しい。心もとない。 「だりもおらんごとなって、とじんなかねえ」(誰もいなくなって、寂しいなあ) 徒然草」のつれづれなしという言葉と同じ意味。徒然を音読するととぜんとなる。とぜんなし、とじんなしときてとじんなかときたのだというのがもっぱらの説。
どぼるる 鉛筆の先のとんがりがなくなってくる 「わが鉛筆、どぼれてきたねえ」(おまえの鉛筆、先が丸くなってきたなあ) 鉛筆に限らない。
とんじゃくなか だらしない。しっかりしていない。どうしようもない。 「わも、とんじゃくなか男じゃんねえ」(お前もどうしようもない男だね) 侮辱的な言葉です。
てや 仲間   同級生のSから教えてもらいました。ありがとう。てや、どし、ほびゃ・・・と、友だちを表す言葉がたくさんあります。
どし 友だち 「おがどしやっとさな」(俺の友達なんですよ) 「同志」の転でしょうか。
ちんぐ 友だち 「ひろしとわりゃちんぐじゃっでねえ」(ひろしとお前は友達同士だからなあ) 韓国でも友達のことをちんぐと言うんだそうです。
ちゃいかす 落とす 「ちゃいかしてしもた」(落としてしまった) 「ひっちゃいかす」と同義ですね。
ちゃいくる 落ちる 「ちゃいけてしもた」(落ちてしまった) 「ちゃいくる」が自動詞、「ちゃいかす」が他動詞ですね。
ちっと ちょっと。少し。 「ちっと寒かねえ」(ちょっと寒いね) 「ちった」とも言います。
ちゃげん 大体の場合 「ちゃげん、ほっでよかっじゃろ」(大体の場合、それでいいはずだ) 発音は「ちゃげん」と「ちゃぎゃん」の間くらいだな。
だんだん ありがとう 「だんだんねえ」(ありがとう)  
つんのんで 連れだって。一緒に。 「ハイヤ祭にゃ、つんのんで行こわい」(ハイヤ祭にはみんな連れだって行こう) 「つんのうで」「つんので」「つんなむ」も同じ意味ですね。「おりもつんなむぞ」(俺も一緒に行くぞ)
だっか おとなしい 「ゆびばじゅる子はだっか」(ゆびをしゃぶる子供はおとなしいもんだ)  
ぢゅる しゃぶる   用例は、上の「だっか」参照
てしょう(ざら) 小さい皿。取り皿。 「ほこんてしょうざらばとってくれい」(そこの皿を取ってくれ) 祖母がよくこの言葉を使ってました。漢字で「手塩」と書くそうです。人によっては「てしお」「てしょ」というふうに変化しているかも。
どろころしとる まあ、どうにかやってるよ 「元気しとたっきゃ?」(元気してたのか?) 「どろころしとる」(まあ、どうにかやってるよ)  関西で有名な挨拶言葉。 「もうかりまっか?」 「ぼちぼちでんな」 の 「ぼちぼちでんな」に該当するイメージです。
てんげ 手ぬぐい、タオル 「はよ、てんげば持ってけ」(早く、タオルを持ってこい) 多分、手ぬぐいからの変化でしょうね。アルファベットで書くと、tenuguiとtenge。
       

 

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*1:いう風に